梅雨の善福寺公園

西村 眞一(善福寺公園探鳥会 担当)

今年の関東地方の梅雨入りは6月11日で、梅雨明けが8月1日でした。翌2日は、善福寺公園探鳥会を予定していたが、残念ながらまた中止となってしまった。

 

ユリカモメ2020年6月号に「雨の日の探鳥を楽しもう!」と雨の日の探鳥についての記事がありますが、私も雨にも負けずに善福寺公園に通いました。雨ですと公園内の人も少なく、密になりません。雨対策はしっかりとして、もちろん足元は日本野鳥の会の長靴です。

案外と雨を写真として表現するのは難しいです。まずバックはなるべく暗くして、シャッタースピードを遅くすると、雨が線となり雨が降っているのがわかります。

 

善福寺公園の下池のソメイヨシノの枝先に、コサギが止まっていた。

 

コサギ 7月4日 善福寺公園下池

 

コサギなどの白い色の鳥を撮影する時は、晴天より曇天や雨天の方が、白い色がはっきりとします。上池の擬木の手すりにカワセミが止まっていた。タイミングが良く、カワセミの嘴から雨が線となりました。

 

カワセミ 7月23日 善福寺公園上池

 

7月23日に上池で見かけないカモを見かけた。ただ顔がよく見えなかったのでマルガモ(マガモ×カルガモの雑種)かと思い、スルーした。25日にまたこのカモがいたので、今度はよく観察したが、大きさはカルガモより小型であったが、結局また種別がわからずカモの雑種かなと思った。そこで、知人のY.O.さんにこの写真を送ったところ、ヨシガモの雄の繁殖羽からエクリプスへの中間段階の姿と判明した。そしてこの時期に、ヨシガモが都内にいるのは珍しいとのことでした。ヨシガモは都内では冬鳥で、私は直近では昨年の3月に上野不忍池で見ていたが、エクリプスは見たことがなかった。7月29日に善福寺公園に行ったが、もうこのヨシガモの姿はなかった。 

 

 ヨシガモ 7月25日 善福寺公園上池

 

ヨシガモ 2019年3月17日 上野不忍池